投稿者:志田正次 編曲:志田正次
アルトサクソフォン独奏とピアノ伴奏
(キー)F (難易度)中上級
(投稿者コメント)
G.マーラーの歌曲集「リュッケルトの詩による5つの歌」より第3曲『わたしはこの世に忘れられ』を、A.sax独奏とピアノ伴奏版にarrangeしました。
「世の煩わしさから逃れて、愛と歌に生きる」という詩は、〈愛〉をテーマにしたものだと言えなくもありませんが、マーラー音楽の特性とでも言うべき厭世的、隠遁的雰囲気の漂う佳曲であると思います。
20年以上前にこの曲を歌った経験のある作者は、いつかこの名曲をA.Saxのためにarrangeしようと構想を温めておりましたが、その後、サクソフォン奏者の雲井雅人氏、彦坂眞一郎氏のアルバムに収録されて、広く一般聴衆に知られるようになったのは嬉しい限りです。
キーは原調と同じF。
譜面上は中級レベルでも十分に演奏可能ですが、マーラー音楽のもつ世界観を表現するのは至難の業だと思われますので、中上級レベルとさせて頂きました。